スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

-  -
妊娠中のからだつくり継続で第2子を授かる
 今月末で現在の勤務先を退職するので、多くの方が訪ねて来て下さっており、
また今月は特に妊娠報告もとても多くて、
もちろんまだ妊娠にいたってない方にもお伝えしているのですが、
【ぜひぜひ、妊娠したから鍼灸はおわり】ではなく、
【妊娠したからこそ、鍼灸や養生で体つくりを継続していただきたい】
と願っています。

妊娠すると、体がどんどん変化していくでしょう。
ホルモンだって、自律神経系だって、骨格系だって
脈管系だって、内臓の機能すらどんどん変化してゆきます。

どうせ変わるなら、よい方向で変えていって欲しいのです。

妊娠初期のきちんとした養生は、つわり予防をします。
妊娠中期のきちんとした養生は、逆子予防をします。
妊娠後期のきちんとした養生は、安産にむけて体をつくります。

安産をして、気血の消耗が少なければ、
母乳の出もよく、子宮復古もよく、面白いほど母乳をあげつつ生理が復活します。
産後の生理が復活するのは、排卵ありきで、乳飲み子をかかえてる方でも
体としてみれば、もう妊娠してもいいよというサインという見方もできます。

安産灸を続けていた方から産後よくくる質問は
「母乳をあげているのに産後4か月で生理が復活した」なんてお話です。
それだけ、産後の回復もよいのです。

あ、もちろん、産科のほうからすると子宮のためにも
次の妊娠は本当は1年あけて欲しいですけどね。

だから、妊娠中の正しい養生の継続のあった方に
第2子不妊さんて、けっこういらっしゃらないもんなんです。

なので、第2子不妊にて初診来院される方には、妊娠中の経過やお産状況、
母乳の状況、産後の生理の復活まで聞かないと判断がつきません。
---
今まで、函館での治療院を、自身の妊娠で1回、さいたまへの転居で1回、と
2回ほど一旦閉めています。そこで、関わった未妊だった方々で、
あんなに第1子ちゃんが未妊にてなかなか授からなかったのに、
あれよあれよという間に第2子ちゃんを授かる方が続発しています。

なので、私が居ない間に、
関わらせていただいた方で函館で妊娠・出産した方も多いな(笑
ちょこちょこ函館に帰った時に、そんな方々の養生とケアをしてきました。

そして、もちろん「先生、妊娠したよ。いつ帰ってくるの?」と
函館で待っててくれている妊婦さんたちも居ます。

うん。幸せな仕事です。
---
先日の土曜日も、さいたまで診ていた方が
1歳数ヶ月になったばかりのお子さんを連れて、会いに来てくれました。

「先生にお会いしたいんです。相談もあるので。」

とのこと

「先生、今までお世話になりました。実はね、私、妊娠したんです。」

・・・って。びっくり(嬉

このお方、第1子ちゃんはIVFで授かった方でした。
うーんと^^;・・・一般的に高齢初産の出産になった方です。

それまで、自然妊娠したことのない方でした。
---
今まで、こんな話をきいた方、
私のクライアントさんでいらっしゃいますよね^-^
妊婦になった私が担当させていただいた方々。

ね。ホントでしょ?って思いました(笑
---
こんな感じの報告は、私も多くなれてしまっても困るのですが、
嬉しいことに越した事はなく、
それは当たり前のように感じるまでになってきています。

ぜひぜひね、いい妊娠経過をたどって、ぷるっと産んで、
母乳もしっかり出して、気難しくない子を育てて、
産後の生理も早々復活させて、またよきお産をなさってください。
---
あなどるなかれ。からだつくりの養生継続!!
不妊|婦人科疾患 13:15 -
【資料】妊婦の栄養管理
 医学書院>週刊医学界新聞>2010年7月12日から引用

第2887号 2010年7月12日


【FAQ】

患者や医療者のFAQ(Frequently Asked Questions;頻繁に尋ねられる質問)に,その領域のエキスパートが答えます。

今回のテーマ  妊婦の栄養管理

【今回の回答者】生水真紀夫(千葉大学大学院教授・生殖機能病態学)


 妊婦の体重は,母子の健康状態を診るための大切な指標であり,妊婦健診では毎回必ず測定します。妊娠中の体重増加量は10―12 kg,1週間に0.5 kg以上の増加があれば異常という基準を覚えている方は多いと思います。今回は,臨床の現場での測定値をどのように判断したらよいのかを考えてみましょ う。

 「妊娠中の体重増加」は地味な話題のようですが,新たな知見も加わってちょっとホットになった話題です。


■FAQ1

妊娠12週の妊婦さんから,妊娠中の体重について次のような質問を受けました。どのように答えたら良いでしょうか?「私の体重はもう2 kgも増えてしまいました。私は太りすぎでしょうか?」


図1 妊娠中の体重増加パターン
妊娠中の体重増加量は一定
 この質問に答えるために,まず妊娠中の体重増加パターンを確認しておきます(図1)。母体体重は妊娠初期に減少しますが,つわり が消失する妊娠4か月(12週)以降はほぼ直線的に増加します。標準的な増加量は,10か月(40週)では12 kg,つまり1か月(4週)当たり1.2 kgと覚えてください。1週当たり0.5 kg超,1か月当たり2.0 kg超の増加なら異常ということになります。


 さて,母体の体重増加量は妊娠後期ほど大きくなると誤解していませんでしたか? 実際には,妊娠後期にむしろ増加量がやや小さくなる(1.0 kg/4週)傾向にあります。

 一方,妊娠初期のつわりによって減少した後の回復はすみやかで,「一気に体重が増えた」と自覚する妊婦が多いようです。つわり症状は空腹 時に強くなるため,妊婦は頻回に間食をとるようになります。この状態でつわりが軽減し嘔吐がなくなると,体重は一気に増加に転じるわけです。また,つわり があっても程度が軽いときには,体重減少を示さずに最初から体重増加が始まることがあります。「つわり=体重減少」だけではないのです。


Answer…「妊娠初期にはこのくらいの体重増加がみられるのが普通です。心配はいりません」

 妊娠中の平均体重増加量(1.2 kg/4週)を使って,正常と判断します。2 kgの増加が,つわりによる体重減少からの回復を意味しているのであれば,体重が増加に転じてからの速度で評価してください。

 ちなみに,つわりの時期には偏食が起こりやすく,糖質摂取が中心でビタミン類が不足しがちです。葉酸の欠乏は胎児の神経管異常,ビタミンB1欠乏はWernicke脳症を来すことが知られています。糖質摂取の増加が,ビタミンB1の需要を増大させるためにビタミンB1欠乏症が起こりやすくなることも覚えておいてください。「これからは,カロリーだけでなくバランスのとれた食事を心がけてください」と一言,追加しておくとよいと思います。


■FAQ2

先ほどの妊婦さんの質問の続きです。どのように答えますか?「赤ちゃんの体重は50 gほどと聞きました。2 kgは私の脂肪ですか?」


妊娠中の摂取エネルギーは脂肪に?
 妊娠前半期(20週まで)には,胎児もまだ小さく,羊水や胎盤もそれほどの重さになっていません。では,何が増えたのでしょうか?

 そう,大部分が母体の皮下脂肪です。産後の授乳や妊娠中の万一の飢餓に備えて,妊娠初期にエネルギーの貯蔵がはじまると考えられています (図1)。妊娠後半期(21週以降)になると,胎児が大きく成長してエネルギー需要が高まり,母体自身へのエネルギー貯蔵(皮下脂肪)にまわせなくなりま す。そこで,需要が高まる前の時期に,皮下脂肪としてエネルギーを蓄えておくのです。授乳期には,このエネルギーが消費されて体重が元に戻ります。


Answer…「そのとおりです。授乳に備えて皮下脂肪にエネルギーを蓄えているのです。授乳をすることで体重は元に戻りやすくなります。赤ちゃんのためにもお母さんのためにも授乳がお勧めです」

------

■FAQ3

最後の質問です。何と答えますか?「太るとお産が大変になると聞きました。体重を増やさないようにしようと思うのですが……」


肥満も問題だが,やせも良くない
 肥満は,妊娠高血圧症や巨大児などの異常を増加させることが知られています。そのため,従来は妊娠中に厳しいエネルギー制限を推奨する傾向にありました。しかし,最近では厳しいエネルギー制限に問題があることが明らかにされています。

 第一は,妊娠高血圧症のリスクとなるのは妊娠中の体重増加量より妊娠前の体型(BMI)だという点です。妊娠前のBMIが28以上の場合は妊娠高血圧症のリスクを著しく上昇させますが(図2 A),5―15 kgの体重増加はリスクを高めません(図2 B)。妊娠前の肥満は問題だが,妊娠中の生理的体重増加は問題なしというわけです。

 第二は,体重増加量が少ないことが与える母子への影響です。体重増加が極端に少ないと,妊娠高血圧症の発症リスクはむしろ高まる傾向にあります(図2 B)。さらに,出生体重が少なくなり,低出生体重児の割合が増加します。


内臓脂肪と皮下脂肪
 ひところメタボリック症候群を,リンゴ(内臓脂肪型)と洋梨(皮下脂肪型)に例えて説明していました。内臓脂肪型がメタボリック症候群というわ けです。妊娠中には皮下脂肪が増加して体重が増えるのですが,これは生理的で問題なし,一方で妊娠前の肥満は妊娠高血圧症の高リスクですから,メタボリッ ク症候群の説明にそっくりですね(図2 C)。真偽はともかく,理解しやすそうです。最近では,妊娠前の肥満手術が妊娠高血圧症発症のリスクを低減させることが報告されています1)

図2 妊娠高血圧症候群の発症リスク


低出生体重児が増えている
 低出生体重児に関して,最近話題になっている統計的観察を2つ紹介します。

 一つは,わが国ではこの20年あまりの間に,妊娠中の母体体重増加量と出生児体重がともに減り続けているという事実です。女性のやせ願望や食生活の悪化(欠食・偏食)が原因と考えられますが,行き過ぎたエネルギー制限も関与していたかもしれません。

 もう一つは,低体重で生まれた児では,将来高血圧・糖尿病・冠動脈疾患・肥満など生活習慣病の発症リスクが高まるという報告です。胎児期 に将来の生活習慣病の発症リスクが決定されるという説がBarkerにより提唱され,現在ではDevelopmental Origins of Health and Disease(DOHaD)説として有名になりました2)

体重増加の目安
 以上まとめると,妊娠前の肥満はハイリスク,妊娠中の体重は多すぎても少なすぎてもいけないということになります。そこで,まず妊娠前の体格で分け,それぞれに妊娠中の体重増加の推奨量が設定されています()。

 推奨体重増加量
BMIが25.0をやや超える程度の場合は,おおよそ5kgを目安とする。
厚労省「妊産婦のための食生活指針」(2006)より抜粋。

 体重増加の上限には少し余裕をもたせても良いこと,下限を下回るのは良くないことは説明しました。これらを勘案すると,標準体型の妊婦なら大雑把に10―12 kgを目安として良さそうです。

Answer…「10―12 kg程度の増加をめざしましょう。極端なカロリー制限は赤ちゃんにもお母さんにも害になることがあるので注意してください」

■もう一言

妊娠中の体重増加量はほぼ一定ですが,摂取エネルギーも一定というわけではありません。「妊娠初期で+50 kcal/日,中期で+250 kcal/日,末期で+500 kcal/日のエネルギーを妊娠前の摂取量(標準体型でおよそ2000 kcal)に付加することが推奨されています。体重増加量が一定値なのに妊娠後期で摂取エネルギーが増加するのは,基礎代謝の増加により消費が高まってい ることが原因の一つです。

 摂取エネルギー量を毎日計算するのは煩雑です。エネルギー摂取量はあくまで目安として,実際には体重増加量をみながら摂取エネルギーの増減を指導するのが良さそうです。

参考文献
1 Bennett WL, et al.Impact of bariatric surgery on hypertensive disorders in pregnancy : retrospective analysis of insurance claims data.BMJ. 2010 ; 340 : c1662.doi : 10.1136/bmj.c1662
2 Gillman MW, et al.Meeting report on the 3rd International Congress on Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD). Pediatr Res. 2007 ; 61 (5 Pt 1) : 625-9.


生水真紀夫
1981年金沢大医学部卒。同大学院修了後,金沢大医療技術短期大学部講師を経て,テキサス大留学。帰国後,金沢大医学部講師,同周産母子セン ター助教授を経て,2005年より現職。アロマターゼ欠損症・過剰症の発見や遺伝子解析など生殖内分泌のほか,周産期・新生児医療にも取り組んでいる。

妊婦| 資料 12:57 -
1/1
北海道函館市 女性のための癒し施術と鍼灸治療
「なちゅら鍼灸院」のお知らせ&つれづれ日記
不妊・マタニティ鍼灸を主体に活動中!高齢出産後、育児に奮闘中!!

Calendar
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< June 2011 >>

NewEntry
Profile
PROFILE
profilephoto

詳細は↑クリック

『なちゅら』こと
はたせ りえこ です。

女性鍼灸師です。
(未妊・妊婦治療を得意としてます)
お産の現場での鍼灸経験も多有。


★第1子男児 2005.9.6生★
第1子を誕生後2時間で
なくしています。(私31歳)
その妊娠出産経験から
お産オタクな鍼灸師へ


★第2子男児 2012.9.14生★
第1子から7年、38歳で出産。
高齢肥満妊婦でPIH(妊娠高血圧)を
経験、散々な出産、
産後高血糖で散々な産後を経験

★第3子男児 2015.11.25生★
ケトジェニックダイエットにて
17kg減、12%体脂肪減してから
41歳で妊娠出産

高齢出産後の育児に奮闘しながら
経営者としてお仕事にも奮闘中!!


【ブログ記事まとめ】
【妊婦編】治療実績メモ
(逆子/予定日超過)

【未妊編】治療実績メモ

▼メッセージはこちらから
メールフォームへ

●開業鍼灸院●
不妊・妊婦鍼灸を中心に活動中!
【なちゅら鍼灸院】
in 北海道函館市
▼ブログ内紹介記事
→こちら
なちゅら鍼灸院 動画ロゴ

▼Facebookページ
いいね♪をぜひ
クリックしてね♪




●全国に妊婦鍼灸の仲間がいます●
安産灸ネットワーク


【取材掲載履歴】
●メディア掲載履歴⇒こちら
●たまひよ掲載ブログ記事⇒こちら
初めてのたまごクラブ
(2010春号)

hatsutama_2010summerjpg.jpg
初めてのたまごクラブ
(2010夏号)

▲取材いただき、東洋医学観点からのつわり解説/緩和養生の原稿執筆をしました。

Category
Archives
Links
Mobile
qrcode
Favorite
Favorite
 (JUGEMレビュー »)

産前産後に骨盤をしめる方法、操体法に困ったらこの一冊!
Favorite
産前・産後のからだ革命―安産とキレイの秘密
産前・産後のからだ革命―安産とキレイの秘密 (JUGEMレビュー »)
吉岡 マコ
産前産後で自分の体を作り変えちゃおう!
Favorite
 (JUGEMレビュー »)

当院でも指導しています。小児はり灸のご家庭養生バージョン!親御さんの手でお子さんを元気にするツボ健康法のご案内です。
Other